ソリューション · 製造業
Convilyn 品質検査報告書エージェント
手書きの検査表、測定器の出力、写真を、取引先の様式が求める報告書へ整えます。測定値は書き換えずに転記し、規格外の特性と判読できない欄は担当者に回します。
要件の確定
短期での提供
継続的な安全性
導入の進め方
三つのフェーズ、それぞれが承認可能な成果物で終わります
導入プロジェクトが止まる原因は、多くの場合モデルではなく範囲です。以下の各フェーズは書面の成果物で締めくくられ、次のフェーズは推測ではなく合意から始まります。
要件の確定
既存の帳票とシステムを棚卸しし、どの項目が重要でどう読み取るかを確認したうえで、人が確認する範囲とワークフローが判定する範囲の境界を引きます。
このフェーズの成果物各項目、各読み取りルール、各確認ポイントを明記した書面の範囲定義。
短期での提供
ワークフローは既存の汎用ツールを組み合わせて構成し、一社のためにプラットフォームを改変することはありません。まず実際のサンプル帳票で実行し、結果が安定してから件数を増やします。
このフェーズの成果物実サンプルで動作するワークフローと、拡大前に計測した一回あたりのコスト。
継続的な安全性
実行のたびにツール呼び出しの記録が残ります。保持期間、削除の扱い、サブプロセッサー一覧はいずれも公開ページであり、セキュリティ担当者は問い合わせずに確認できます。
このフェーズの成果物実行ごとの監査証跡と、保持・削除・サブプロセッサーに関する書面の説明。
提供範囲
お預かりするものと、お返しするもの
検査報告書の案件範囲は、現場にある記録の形式と、取引先が指定する様式で決まります。着手前に、その両方を明記します。
- 貴社からのご提供現場にあるままの検査記録。手書きの検査表、測定器の印字、あるいはそれらを撮影した写真で構いません。Convilyn の提供物各特性を読み取り、どの記録の何ページから取得した値かを付与します。
- 貴社からのご提供取引先が指定する報告書の様式。先方から届いた Excel または Word のファイルそのものです。Convilyn の提供物その様式の実際のセルを読み取ってその場に記入し、レイアウト、書式、ヘッダー部をそのまま保ちます。
- 貴社からのご提供各特性の上下限と、境界値をどう扱うかの取り決め。Convilyn の提供物特性ごとに規格を適用し、規格外の項目を提示します。境界値は公差内に丸めず、そのまま提示します。
- 貴社からのご提供ミルシート、外観写真、その他出荷書類一式に必要なもの。Convilyn の提供物添付を統合した出荷書類一式と、貴社の書類定義と突き合わせた不足項目の一覧。
- 貴社からのご提供報告書を承認する品質担当者と、承認を行う工程上の位置。Convilyn の提供物実行ごとのツール呼び出し記録です。最終判定は品質保証の担当者が行います。
現場から上がってきたバインダーから、取引先が受け取れる報告書まで
同じロット、二つの経路です。手作業では紙の帳票と取引先様式のあいだで測定値を打ち直します。Convilyn の経路では各値が元の記録に紐づいたまま保たれ、判断は品質部門に戻ります。
手作業の流れ07 ステップ
検査記録を集める
測定値を打ち直す
紙から表計算へ手作業で転記します。小数点がずれるのは、この工程です。
規格値を確認する
特性ごとに合否を判定する
行ごとに合否を決め、境界値は前ロットの記憶を頼りに判断します。
添付書類を探し回る
取引先の様式に組み直す(この工程は発生しなくなります)
取引先ごとに帳票が違うため、同じデータをその様式でもう一度入力します。
不足分と承認を追いかける(この工程は発生しなくなります)
何が残っているかを誰かが整理するあいだ、出荷は止まります。
Convilyn の流れ05 ステップ
記録と様式をアップロードする
検査表、測定器の出力、写真を、取引先指定の報告書様式と併せて渡します。
各特性を読み取る
文字単位の OCR テキストが、測定値・日付・ロット番号について優先されます。丸めも書式変更も言い換えも行いません。
規格を当て、欠落を示す
規格外の特性を提示し、未記入を一覧化し、判読できないものは推測せず担当者に返します。
取引先の様式に記入する
様式の実際のセルを読み取ってその場に記入するため、レイアウト、書式、ヘッダー部が保たれます。
品質部門が確認し承認する
最終判断は品質担当者に残ります。確認と修正は実行ごとに記録されます。
想定される成果
一ロットを、最初から最後まで
同じロットについて、現場から上がるバインダーから、製品とともに出る書類一式までを示します。
ケース例
ロット完了時に残るのは、32 特性を含む六ページの手書き検査表、図面と単位の異なる測定器の印字、そして独自のヘッダー部と列順を持つ取引先の報告書様式です。
入力
- 六ページの手書き検査表、32 特性
- 図面と単位の異なる測定器の出力
- 特性名ではなく作業者名で付けられた外観写真
成果物
- 取引先の報告書様式。レイアウトを保ったままその場に記入
- 規格外の特性を提示し、判読できない欄は担当者に返却
- ミルシートと外観写真を統合した出荷書類一式
測定できる項目
- ロット完了から、取引先が受け取れる報告書までの時間
- ロットあたり手入力し直した測定値の件数
- 様式の不備や添付不足で取引先から差し戻された件数
- 監査で過去ロットを問われたときに証跡をそろえる時間
システム連携
一度作れば、Web・API・SDK から同じワークフローを呼び出せます
ワークフローは Builder で一度作ります。3 つの呼び出し口はすべてその 1 本を指し、別々に保守するコピーではありません。
入力
- 直接アップロード
- Google Drive
- Dropbox
- URL 取り込み
- 専用受信アドレス
ワークフロー基盤
- Excel
- Word
- JSON
出力
呼び出し方法
Web 画面、REST · Python SDK · TypeScript SDK。エージェント型は WebSocket でイベントを配信し、決定的な変換はポーリングです。
実行場所
ワークフローはクラウドで実行します。デスクトップ版 Ainalyn(beta)は画像・PDF・OCR の変換を端末内で行い、convilyn.local はキーもネットワークも不要でオフラインに変換します。
自社ツール
自社でツールサーバーを用意し、プラットフォームから呼び出させられます。送信はすべて HMAC-SHA256 署名とタイムスタンプ付きで、送信元を検証できます。
URL 取り込みは https のみを受け付け、リダイレクトは追わず、内部ネットワークに解決されるアドレスは拒否し、サイズ上限もあります。ダウンロードリンクは短期の署名付き URL で、再発行できます。
Convilyn を選ぶ理由
ワークフロー基盤は自社のもので、約束は検証できます
文書自動化の導入はセキュリティ審査で止まります。この節の各項目は、ご相談の前に確認できます。
判断の境界
8 つのゲートが、固定したしきい値と固定した順序でコード内で判定します。モデルはどれも飛ばせず、しきい値を緩めることもできません。
- マスキング機微な内容はモデルに渡る前にマスクします。
- 予算上限リクエストごとに上限があり、達した時点で止まります。
- リトライバックオフは固定で、再送が集中することはありません。
- フェーズ整合ツールはワークフローが許可したフェーズでのみ動きます。
- ループ検知同じ呼び出しが連続すると中止します。
- 成果物の却下上限同じ成果物が 3 回却下されると停止します。
- ツール権限外部システムへの書き込みには付与された権限が必要です。
- コード復旧の可否コード復旧を実行するかは設定で決まります。
抽出も同じ種類の規則で縛っています。原本にない項目は空欄のままにします。根拠のある空欄は正しい結果で、作った値は違います。
プライバシーは既定値です。探して有効にする設定ではありません
モデル提供者は貴社の内容を学習に使いません。API キーで開始した実行は、コード上で Convilyn 自身のモデル作業から除外され、fail-closed です。既定で拒否するので、方針の表明にとどまりません。
連携の柔軟性。制約は多くの場合、貴社側にあります
接続方法は上の節で挙げました。もう一方をお伝えします。対応できない要件は、稼働後ではなく評価の段階で申し上げます。
モデルの学習
AWS Bedrock 経由で送信した入力と出力は、Anthropic のモデル学習には使いません(Bedrock のデータ保護条項をご参照ください)。API キーで開始した実行は、コードによって Convilyn の学習データから除外します。
削除
ファイルは API で即時に削除できます。削除できるのはアップロードした本人のみです。実行中のワークフローに紐づくファイルは、その実行が終わるまで保護します。
暗号化と分離
通信は TLS、保存データは暗号化します。保存パスはアカウントごとに分離し、読み取りと削除のたびに所有権を確認します。識別子を当てても、他のアカウントのファイルには届きません。
機微情報のマスキング
項目名と値の形をルールで照合するため、resume_text のような項目の中身も検出します。機微かどうかの判断をモデルに委ねません。
サブプロセッサーと DPA
顧客コンテンツを扱うサブプロセッサーはすべて公開しています。法人のお客様は DPA を締結でき、変更時に通知を受け、異議を申し立てられます。
保持期間
- 1 時間元ファイルとダウンロードリンク
- 7 日ワークフローの実行状態
- 30 日成果物
削除処理は 15 分ごとに動くため、最短の期間は「約 1 時間」です。実行中のワークフローに紐づくファイルは、その実行が終わるまで保持します。いずれのファイルも API で即時に削除できます。
処理を行うリージョンは現在固定です。ファイルの保管とワークフローの実行は東京(ap-northeast-1)、モデル推論は us-east-1、OCR はシンガポール(ap-southeast-1)です。リクエストごとにリージョンを選ぶことはできません。データの所在に関する要件がある場合は相談の段階でお知らせください。対応できることとできないことを率直にご説明します。
よくある質問
導入前によく寄せられる質問
導入までどのくらいかかりますか
期間はロット数ではなく、対象となる記録形式と取引先様式の種類数に比例します。一つのラインの検査表と一社の様式は、通常は最初の提供フェーズで動くようになります。以降は、すでに動いているワークフローの上に様式を一つずつ積み増す形です。
ラインや品質システムを変更する必要がありますか
その必要はありません。記録は現状のまま撮影またはスキャンし、報告書は取引先指定の様式でお返しします。ラインの運用は変わりません。既存システムとつなぎたい場合は REST API と Python・TypeScript の SDK を利用できます。
図面や検査データがモデルの学習に使われますか
いいえ。図面と検査データが学習データになることはありません。モデル提供者も、当社も使いません。
測定値を読み違えた場合はどうなりますか
測定値は記録から転記するのみで、再計算も丸めも行いません。文字単位で確定できないものは推測せず担当者に返し、規格外の特性は判定せずに提示します。最終判断は品質担当者に残ります。
どのように始めればよいですか
実際のロットの検査表を数件と、取引先が指定する報告テンプレートをご用意ください。
一つのラインと一社から始めます
評価は、特性・公差規則・品質保証の確認ポイントを明記した書面のスコープとしてお返しします。費用はかかりません。
導入相談を予約する